乳がん診断後の正直な気持ち
多くの人がショックを受けるがん診断直後。 わたしも同じようにショックはショックでしたが、どちらかというとホッとした感情の方が大きかったように思います。 それは、おそらく身内に何人か、がん経験者がいたことも関係しているでしょう。 「すぐには死なない」と過去の経験から分かっていたため、動揺はしましたが、その動揺は「自分が病気だなんて」という動揺ではなくて、これから日本の家族にどう伝えていこう…という動揺というか不安が1番大きかったです。 娘が、オフィシャルに不健康になったということを伝えなくてはいけない。 その部分を除くと、正直なところ「あぁ…これで、もうがんばらなくてもいい。」と、変な感情ですが、安心したところがありました。 友人には恵まれたものの、 この何年間か、いろいろなことがうまくいっていませんでした。 仕事も見つからず、子供もおらず、限定的な繋がりの中で生活していて、抜け出したくても抜け出せない、にっちもさっちもいかない状態でした。 そんな中でも、これなら出来そうかなという仕事に応募してみたり、面接をすれば最初から「雇う気はないよ」という風で、面接中やその前後も見下された対応をされたり、「わたし」という存在意義さえ見出せませんでした。 「もう少し人間のように扱って欲しい。」と、よく愚痴っていました。 アメリカに来てから、お金が物をいう社会の中で、たびたび接する見えない差別にも悩むというより、怒りの感情もありました。 「裕福でないというだけで、なんでこんな目に遭うんだろう。」 そんなことを日常的に思っていました。 乳がんの診断を受け、このような怒り、なにもうまくいかないというネガティブな感情、無理やり応募し続ける職探し…全てを投げ捨ててもいいんだ!と、おかしな話ですが気が楽になりました。 だって、もしかしたら…この先、生きていないかもしれないもの。 がんといえば、誰しもが少しは死を意識するもの。 わたしの場合は、「これで人生が終わってしまうのならば、しょうがないな。」「将来、なにか楽しみがあるわけでもないしな。」と、思っていたほどに、自分の中では人生のどん底で、投げやりで、生きることに執着を持っていませんでした。 欲を言えば、もう少し旅行したかったな…というのはありましたが、それ以外には優しい夫にも恵まれ、子供はいなかったけれど、その当時は、人生にお...